全体的には華やかな箱庭だった。前面を覗いた周りには木で囲まれ、その間を小さな木が埋め正面には花畑があった。
ただ、花畑を入れると、全体が何かに囲まれているので外部との接触を嫌っているという解釈も出来るかもしれない。
大味さんの作品で目についたものと言えば、必ず動物がペアで存在する事である。豚も、象も、キリンも、全てペアなのである。これはペアの仲の良さを表現、つまり、Oさんの満ち足りた生活を指しているのではないだろうか。カモメだけは一匹だけだったが、『カモメが一匹しかいなかったのでしかたなく妥協して』、だそうだ。
中央には果物が置かれたテーブルを椅子と三人の人形が囲み、左端には飛行機とカモメにピエロ(ピエロを選んだのは『適当なものがなかったから』だそうである)。
ただ、そこから少々離れた所でブランコに乗った老人がポツンと一人きりでこれを見ている。どこか冷めた眼が彼女にある事をこれは暗に示しているのだろうか。
結論として、幸せそうな箱庭だ、と自分は感じた。